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松岡なつき(富樫ゆいか)


1991年、富樫ゆいか名義で、ハヤカワ書房雑誌「HI!」の『セイレンの末裔』で商業誌デビュー。松岡なつき名義のデビューは『深紅の誓い』白夜書房。
この作者の作品は少々癖がある。舞台設定に外国が多いこと、特殊な職業が多いことなど、日常から遠い背景が要因かと思われたが、BL小説にはそんなファンタジーな設定が多いのだから、そうとばかりも言えないわけで……。独特の雰囲気は、読者の好みがはっきりと分かれることろかもしれない。


■ H・Kドラグネット(シリーズ
  「H・Kドラグネット」
  「H・Kドラグネット2」
  「タイトロープダンサー」
  「陽炎の城市」
■ 夜の揺監(ゆりかご)







夜の揺監(ゆりかご)

1997年/角川書店

内容
ジュリアードに留学中の千尋は、ピアノのソリスト志望の20歳。千尋は自分のゲイという性癖を自覚しており、 いつの日か同性の恋人と結ばれることを夢見ていた。
ある日ヴァイオリン科のサムに恋の告白をされる。千尋はそれを受け入れ、二人は同棲を始めるが、レストランで無差別発砲事件に巻き込まれ、サムは千尋を守ろうとして手の甲を撃たれてしまう。ヴァイオリニストとしての将来を断たれ絶望するサムは、やがて酒とドラッグに溺れるようになる。彼に負い目のある千尋は、その金のために高級売春クラブ「ハイツ」で身体を売るようになるが、千尋への愛憎や嫉妬から、サムはさらにドラッグに溺れるようになり、ついに過剰摂取で病院に運ばれ、二人の関係サムの母親に知れてしまう。
サムがリハビリセンターに入院している間、千尋は一夜の客フェルナンドと恋に落ちる。だが男娼であることに拘り、千尋は素直に受け入れられない。最愛の人を誰にも抱かせたくない一心から、大富豪フェルナンドは千尋を買い取る。 フェルナンド所有の島で蜜月を楽しむ二人の前に、病院を抜け出したサムが現れる。

書評
ゲイ版ハーレクインロマンスほんのりBL風という感じだろうか。
ストーリーは、千尋の回想という形で進行していく。高級売春クラブ「ハイツ」での最後の日を迎えた千尋に、客のマーカスとオーナーのエリアスを交えて、これまでのいきさつについて話を聞いていく。聞き手であるマーカスは、ときに千尋の心の代弁者であり、読者の視線ともなる狂言回しという役どころ。千尋の回想が終わり、クライマックスになだれ込む頃には、読者はマーカスの視点にすっかり同調し、千尋が幸せになるように祈ってしまう。このあたりは作家の力量、さすがです。

かなり濃い舞台設定にあって不思議とリアリティを感じるのは、主人公である千尋がゲイである自分を意識し、同性とのSEXを夢想するような、その年代の等身大の青年として描いたことだろうか。千尋がサムに応えるのも、愛情よりも同性とのSEXしたいという願望からという、いはば好奇心からだ。そして実際の行為は千尋にとって夢に描いていたよりよくなかったとか(笑)、生々しい心理描写が真実味がある。
ドラッグ欲しさに身体を売るサム。彼への罪悪感から自ら転落への道を選ぶ千尋。二人の息苦しいような愛憎は、やるせない呪縛だ。

千尋にとって陰鬱な場所となってしまったニューヨーク、蜜月を過ごす南国の小島の背景の描写も丁寧で、荒唐無稽な背景であるにもかかわらず、それらが積み重ねられていくうちに、映像的なリアリティを持っていく。
切なくも、最後にはほっとして目が潤んでしまった。千尋が幸せであるように、最後まで見届けたくなるような物語である。

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H・Kドラグネット シリーズ

「H・Kドラグネット」1995.2.20./「H・Kドラグネット2」1997.1.20.
「タイトロープダンサー」1998.9.20./ 「陽炎の城市」2000.4.20./BIBLOS発行

内容(本の返しより抜粋)
「H・Kドラグネット」伊庭隆之は病死したと聞かされていた父親が、香港黒社会「開心」グループの総帥であったこと、そして先日暗殺されたことを知らされる。香港へ渡った隆之は、美貌の異母兄・李冠麟(アーサー)と心ならずも総帥の座を争うことになるが――。
「H・Kドラグネット2」香港黒社会「開心」で、互いを支えに生きる隆之とアーサー。そんな二人の前に突然、義姉・マーゴが現れる。
「タイトロープダンサー」香港黒社会を牛耳る組織「開心」の頭脳であるクレイグは、ライバルであり仲間でもあるジェイソンと共に商用で渡英していた。ジェイソンとクレイグの愛と憎しみを描く番外編。
「陽炎の城市」クレイグとジェイソンを運命の渦へと巻き込み、舞台はマカオへ。

書評
松岡さんお得意の舞台設定の濃さや、黒社会という特殊な世界の緊張感を丁寧に描いている。主人公だけでなく、善悪入り混じったキャラクターも魅力的だ。
個人的には、主人公達の年少組より、二人の後見役のジェイソンとクレイグの愛憎入り混じった大人の関係が好みなので、どうしても視点がそちらに行ってしまった。読者に後押しされたのか、この二人、巻が進むにつれて主人公をどんどん食ってく。最後の巻はほとんどジェイソンとクレイグの壮絶なラブストーリーといえるだろう。

ストーリーとしては強引な展開ではあるが、この際、整合性云々は度外視してお伽話としてエンタテイメント性を楽しめばいいんじゃないかな。

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三田菱子(みた りょうこ)


1984年『小説JUNE』にショートショートでデビュー。「槎川色(いかがわしき)」のPNあり。代表作「鼓ケ淵」はドラマカセットになった第一作目の作品。他に「M―この世で一番最後の夜」「ロクフェル」(初出では槎川色名義)角川スニーカー文庫→ルビー文庫創設に伴い移行(ちなみに私が持っているのは平成2年発行のスニーカーの方)。
三田氏が執筆した戯曲「女形能晨鐘―ハナノアケガタ」は篠井英介ひとり芝居として連続上演されている(1995年金沢公演まで確認)。


鼓ケ淵








鼓ケ淵 初出1987年「小説JUNE」 後にスニーカー文庫

おまえを失う。俺がもっとも恐れていたこと。


内容
オカルトティックな邦楽JUNE。物語は洋一郎の視点で語られる。
三味線から唄に転向した洋一郎と、三味線は師範級という雅美が知合ったのは高校一年のときだった。ほっそりとした雅美と大人びた洋一郎と外見は正反対だが、長唄を通して二人は親密な友人になる。

その一年後、雅美は突然失明する。山奥の湯治場にいる雅美の要請に応じた洋一郎だが、久しぶりに会う雅美は精神のバランスを崩しているように見えた。
雅美は失明してから見た四つの夢に戸惑い、彼だけに聞こえる鼓の音に怯えていた。夢はすでに二つが現実と重なり、予知夢だと確信する雅美は残りの夢の成就を怖れる。夜毎聞こえる鼓の音がその不安を煽り、さらに雅美を追い詰めていく。


書評
いわゆる「受け」という立場である雅美が、才能ある綺麗な少年というだけではなく、責任感を意識した男であることに注目したい。
雅美が見た予知夢の一つは洋一郎との関係を暗示します。
決して人に甘えない。自らに課していた雅美にとって、そこに見た己れの姿はあまりにも衝撃でした。
自分でも意識していなかった本心を見るまいとして雅美は失明したのですが、森閑とした静寂の中で、同性を好きになってしまった戸惑いや、不安に揺れる心が瑞々しく描かれています。最後に二人は結ばれますが、初々しい描写が微笑ましくも、やがて来るであろう別れの予感を孕み、それ故にいっそ鮮烈でさえあります。
人里離れた山奥という設定により非日常世界へと無理なく移行しますが、作品が発表された当時はJUNEという分野自体が異世界でした(笑)

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森内景生(もりうち けい)


3月16日生まれ。血液型A型。
「夢幻伝説」(小説JUNE 2,3号)でデビュー。
JUNE文学における、オカルト・ミステリーの先駆者といっていいだろう。
幻想的でエロティック、かつ濃厚な描写で、いっそ小気味よいえっちを得意とされる。
紐解かれる着物、零れるような姿態など、和素材が官能的で美しく、そそられる。
代表作として「くれない」シリーズ、コメディタッチの学園物「花鳥風月」シリーズなどをを挙げるところだが、森内氏のシリーズ物はすべて未完。ゆえに、単行本になっている作品のなかでは「青の迷夢」を挙げたい。
ところでこれは愚痴だが、「くれない」シリーズは終わらせるチャンスが何度もあった。
でも続いてしまっている以上、続きを読みたいと思うのは、読者のサガか我が儘か。
消化不良のような状態でいやなんですけど。
補足/「くれない」シリーズ未完については出版元の勁文社が潰れてしまったためらしい。十年でも待つぞと覚悟していたのに、いや〜ん。


 魘・一夜
 くれない幻花









魘・一夜 初出「小説JUNE」91年4,6月号/角川ルビー文庫

俊介は眠っている


内容
ヒデと重夫シリーズ、第二弾。
重夫が亡霊を見る。そして殺人事件。と、いうのがこのシリーズのお決まりで。
僕、鈴織秀城(すずおきひでき)は駆け出しの学生作家。
相棒、紀重夫(きのしげお)には、霊感がある。ゆえに僕はネタには困らない。ちなみに僕に霊感はない。
重夫、外見ははなまるだけど、スケベなことこのうえもなく、とんでもなく浮気性。ちなみに僕、チビで童顔。とーぜん浮気はしない。ミもフタもなく説明しちゃうと、僕と重夫は世間にはばかる恋人同士。
この度は友人の上坂進也(うえさかしんや)クンのバイト先に、2人してちゃっかりくっついてきてしまった。というのも、一週間の約束でスキーのコーチ、もちろん宿泊費、食費ともにタダ、友人同伴OKという好条件に便乗して、「僕たちにもスキーをコーチせよ」と、半ば強引に押しかけたってわけなのだ。あと、重夫が上坂クンに入れ込んでるから、それも強引さの原因。
場所はウィンターリゾート、蒼神湖畔「幽明荘」。家主の為にスキー場まで併設されている。
その別荘の主、早乙女隆介(さおとめりゅうすけ)は、美貌の若手医師、27歳。おまけに重夫と同じく(?)どういうわけか上坂進也クンがお気に入り。自分はプロ級の腕前なのに、わざわざ上坂進也を名指ししてコーチを受けようという強者である。
そして事件が起きる。幽明荘の管理人が殺されるのを皮切りに、芋づるを引くように露呈する怪しい過去の数々。
そして横行する亡霊たち。いや、亡霊ではない、屋敷のなかにもうひとり生きているだけかがいるのでは? と、誰かが気づいた。いくつかのバトルを経て、幽明荘の構造上のからくりが解明され、亡霊たちも無事に正体を現して、めでたしめでたし(?)


書評
このシリーズはミステリータッチである。
重夫が霊感とやらを持っているので、たいてい亡霊がらみである。が、しかしその亡霊たちの扱いは、生きている者たちよりも数段上、このうえなく良心的で好意的なことが多い。
このシリーズに於いて虫酸がはしるのはたいてい生者の方だ。
もう一度読み返してごらんなさい。私は作者が呪われていないのはそのせいなのではないかと考えている。
閑話休題、昨今は精神的障害とか、マインドコントロールに起因するミステリーが流行っている。
幽明荘における一連の事件も、結局そういうことなのだ、つまり早乙女隆介という男は自分でも知らぬ間に強力に呪縛を受けており、コントロールしているのは、美貌の隆介に執着している彼の兄である、と。
しかしながらこの兄は弟を犯しながら、決してそうとは認識されず、自業自得とはいえ、いささか不幸な男である。
まあ弟の方も自分を犯しているのが亡霊だなんて思い込んでいるあたり、なさけないとしか言いようがない。ミステリーとはいえジュネなんだからと思ってストーリーをはしょったんだが、結局書いちまった。
で、なにが言いたいのかというと、今でこそこの手のネタは溢れているが(ア○デミー賞を取ったあの映画だってちょっとあやしいでしょ、観てないんだけどさ)、この作品が初めて世にでた91年頃には、ちょっと斬新な手口だったってこと。ジュネ作家って貪欲なのね、と私は感じたってことです。
で、シリーズ化しているってことは、秀城と重夫のカップルにそれなりの人気があったんだろうけど、私としてはこの二人、あまり好きではなくって、何の見返りを期待してこの長い長い感想を書いているのかというと、この作者の作品には度々顔を出している上坂進也くん、というキャラクターのためだったりするんですね。
掟やぶりなことに、この男、ノーマルだということになっている。決してハンサムでも美貌の青年でもなく、ちょっとコワオモテで、でも笑うと八重歯がかわいい好青年。普段はどうでもいいの、でもいざというときの行動力、というのが彼のウリ。
目立たないけれど、彼は様々な作品にチョイ役で出演していたりする。私のあやふやな記憶で言えば、一作だけ彼の主演した短編があったはずなのだが、どなたかご存知ないでしょうか? ノーマルな進也クンが、たしか同居人のマヤくんと夢のなかでナニする話だったと思うのですが。(栗原夏洋 記)







くれない幻花 1992年勁文社

廉はあの子を切り捨てた。


内容
「くれない」シリーズ1作目の耽美な伝奇小説……幻想かな?
女好きですけこましの俺、乙夜大樹(いつや まさき)が心底惚れた相手が超絶美形の青年、園生廉(そのう れん)。大学入学後に見初めたものの、「最初はお友達」の領域からは一歩も出ないまま、大学3年の現在に至っている。
廉は大学の宇津木教授の助手件秘書でもあり、おまけに教授と一緒に暮らしている。ついでにそいつの愛人という噂まであるのだが、廉自身は肯定も否定もしないという罪作りなやつ。

その廉が倒れた。廉は1ヶ月ほど前から白昼夢に苦しんでいたのだ。
日々鮮明になって行く白昼夢が示す場所を求めて、俺は廉にくっついて岩手県岩泉へやってきた。車の助手席で半分眠りこけた廉に「眠ったまま死ぬのはかまわないが、自分だけ助かったりするなよ」なんて、チクチクと言われながら。
そこで出会った美少年が御々名刃(おみな じん)。彼こそが廉に白昼夢を見せていた原因だった。

物語は山々に囲まれた小さな村を舞台に展開される。
刃の住まいである古ぼけた屋敷に招かれた廉の、おまけが俺。廉に執心する刃は虫が好かないけれど、村人たちはもっと気に食わない。とにかく初めから敵意丸出しなのだ。刃と村人たちの関係も異様だ。
それに白昼夢の原因を突き止めたからといって、廉が解放されたわけではなかった。それどころかますます酷くなる。で、どこかに出かける刃の後を廉と俺はこっそり追いかけた。

村外れの寺で俺たちは、村の男たちとと乱交にふける刃を見つける。
淫獣のごとき痴態を見せる刃。淫楽に狂うのは勝手だ。だが刃の情欲は、彼の精神の影響下にある廉をも巻き込んでいた――つまり、その……(えーい、言っちゃえ)エレクトしっぱなしって状態。その状態を耐えるっていうのは男としては相当ツライわけで……廉を楽にしてやるつもりの俺の行為が、さらに廉を苦しめることとなってしまったり。

やがて刃と亡くなった母親をめぐる村の醜聞、死を招く刃の「力」が明らかになったとき、廉に対する刃の執着が引金となって、小さな村を、そして刃自身をも破滅に向かわせるのだった。


書評
絶妙なるキャラクターの配置と淫靡な雰囲気が「くれない」シリーズの魅力。
初期のJUNE作品に耽美系伝奇は少なくないし、事件は横溝作品にも並びそうなほど陰湿で暗い。その、ひたすら湿っぽく重苦しい作品に陥りがちな雰囲気を救っているのは、偏にキャラクターの魅力だろう(個人的には日本風土が生んだ、じと〜っと暗ーい伝統的物語も好きだけど)。

「迂闊に近づくとスパッと切り口鋭く傷つけられそうな」廉が精彩を欠くと…色っぽさ倍増。さらに日本人離れした美貌に翳りをそえる謎めいた過去。

何も求めていないのはひと目で分かった。心は、何も映していないのだ。
(中略)空っぽのまま、廉は湖を見つめる。

底知れぬ闇を抱える美青年――なんとも乙女心をくすぐる設定ではないだろうか。でも毒舌ぶりはどんな場合にもステキに健在。その廉に、身の程知らずにも惚れちゃったのが、能天気で軽薄でSEX第一主義の「俺」大樹である。
その大樹にも重い過去がある。だからこそ廉の痛みが分かるのだし、ただの軽薄でスケベなあんちゃんになる一歩手前で踏みとどまっているわけだ。
ふたりのそれぞれの人生はこれまでけっして明るくはなく、陰惨ですらある。だが、類は友を呼ぶのか、廉の魔性に惹かれるのか、事件の中心人物の過去も凄惨だ。
そしてその過去が事件のすべての発端となっているのはお約束通りだけど、なんとなく古きよき時代の耽美の香りが漂っているようで、不思議な感覚を与えながら登場人物と読者を幻惑していく。と、まあ、ここまではシリーズ評ということで。

ある運命を担わされた刃は、事件を引き起こす運命をも背負っていたのかもしれない。
村人の中でただひとりの常識人(!)直子の話から、刃の母が負わされた無残な過去が浮かび上がってくる。村は、母子にとって牢獄だったのだ。
刃にとって、廉が唯一の運命からの解放者であり、生きるための希望である。それがどんなに独りよがりで、自分勝手な思い込みであっても。だからこそ刃は、自分のメッセージを白昼夢という形で受け取った廉に執着する。
その刃を、廉は無情なまでに切捨てる。刃の犯した罪、さらに、彼の闇さえも背負う覚悟を秘めて――。その重みに気づいた大樹のやるせなさが心に響く。

人物やそれにまつわる過去を綴っていく過程、人間の怨念や因縁が、すべてと言っても過言ではないほど色事に結びついていく様は、いかにも森内景生氏らしい。こういうエッチくさい設定を書かせたら天下一品の作家かもしれない(笑)。
ノスタルジックで荒唐無稽ともいえる背景だと分かっていても、その勢いのあるエッチくささでつい引き込まれてしまうだろう。大樹と廉の陰険ドツキ漫才も楽しい。
後に氏は『花鳥風月』シリーズなどの学園物なども書かれているが、耽美でミステリアスな幻想小説こそ本領発揮、作者のホームグラウンドともいえるジャンルだろう。
こういう作家のこういうJUNEがもっと読まれてもいいのにな、とつくづく思う。

『くれない』シリーズ作品については下記の通り(――以下は帯コピーより)。
『くれない幻花』 1992年9月 
『くれない炎舞』 1993年10月――「海神の言いつたえ」
『くれない焔鬼』 1995年2月――「その腕(かいな)に我を抱きて」
『くれない爛夢』 1995年9月――「妖冶なる花の檻にて、舞い狂う」
『くれない殉夜』 1996年3月――「現実(うつつ)のおまえに逢いたい」
『くれない美恋』 1996年8月――「眠りはおまえの夢ばかり」
『くれない異聞』 1997年7月――「一生に一度、命がけの恋」

お薦めは一話完結しているシリーズ1〜3巻まで。幻想色を強める4巻以降は続き物になっているが、出版社消失のため未完。でもえっち度はエスカレートしている…惜しい!(笑)

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