2003年 2月/ぺんぎん書房
ブッシュは幼稚だ。はっきりいってアホである。そんなアホさ加減を証明する本が≪また≫出た。彼の公式なスピーチを下敷きにした、その名も『ブッシュ妄言録』(!)という。
曰く「日米関係は150年間も素晴らしい同盟関係にある」――第二次世界大戦はどこへ行った?
曰く「カナダとメキシコの国境関係が良好だったことはない」(おいおい)
こんな調子で、彼はアホさ加減を堂々と物語っている。
以前から外交関係に弱いと指摘されているが、併記されている英語の原文なぞ読むと自国語である英語にもやや不自由しているようだ。
となると、チグリス、ユーフラテス河に栄えた人類最古といわれるメソポタミア文明とか、バベルの塔があったといわれるバビロニアなどの歴史の重さなんて感じないんだろうなぁ。だからボカボカ爆弾を落とせるんだろうか。
もしかしたらブッシュは歴史どころか、イラクの地理的位置を知らないって噂もまんざら嘘でもなさそうである。
大笑いながら、あっという間に読み終えたので落語本かと思っていたが、ふと、背筋がぞ〜っとしてくるあたり、もしかしたらホラーだったのかもしれない。一粒で二度美味しい素敵な本だ。
ん…? ちょっと待てよ。彼は敬虔なクリスチャンじゃなかったのか?
「エデンの園」はチグリス、ユーフラテスのあたりにあったと聖書に書かれていたはずだ。それらを無残に破壊するのに、彼は、そして将兵たる「彼ら」は気後れしないんだろか。
んでもって、トップの二人組は北アイルランドで戦後処理を睨んだ会談ときた。
えーいっ、いっそダブリンまで足を伸ばしてIRAとキャッチボールでもしてきやがれっ!てなもんである。
はい、これは心に溜まった鬱憤の発露。はっきり言って嫌味です。ええ、精一杯の嫌味ですともっ!(笑) 2003/4/9【珈琲館より移行】
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