| 多戸雅之、O.B.マック(同人誌アニパロ用PN)と三つのペンネームを駆使して読者を翻弄している。同人誌時代から追っかけをしている作家さんなので、個人的には「マック」氏のPNが一番馴染み深い。
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| 同人では、もともと赤江瀑や泉鏡花なみの耽美小説を発表しており、妖艶な世界を綿密な描写で織り成す。また、アニパロ系では、小林智美氏の華麗なイラストと相まって、エンターテインメントな作品を作り出している。
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| 津守氏の作品は、厳密な意味でJUNEに分類してしまっていいものか悩むところだが、男同士の絆の妙がセクシーなので強引にねじ込んでしまった。
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| 設定マニアと公言されているだけあって、キャラ、背景など周到に準備されており、架空世界を舞台にファンタジックでスケール感のある構想と怜悧な文体で圧倒的な存在感を放っている。
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| 超遅筆の作家さんであるが、それも文章やストーリーを練りに練ってのことだとか。だから、いつまでも待つ覚悟はできているけれど(笑)、ファンとしては次作の刊行を渇望している。
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| 代表作として『喪神の碑』シリーズ、『やさしい竜の殺し方』シリーズ、『夢幻不思議草紙・七宝奇譚』シリーズ(多戸雅之名義、新書館)、など。
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